Xのアーカイブを年ごとに数え直す企画の2021年分です。前年の2020年は18,229件で、そこから何が減って何が残ったのかを見ていきます。
この年の投稿数
| 区分 | 2021年 | 2020年 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 全体 | 13,212 | 18,229 | -27.5% |
| 本人の投稿 | 10,099 | 13,802 | -26.8% |
| リツイート | 3,113 | 4,427 | -29.7% |
| うち返信 | 2,631 | 3,912 | -32.7% |
全体で5,017件減りました。1日平均は約50件から約36件へ。ただし、この減り方には一つカラクリがあります。
前年の記事で書いたとおり、2020年は匿名質問サービスへの回答投稿が1,392件ありました。2021年はこれが238件まで落ちています。差し引き1,154件。全体の減少5,017件のうち、2割強はこの習慣が終わったぶんです。逆に言えば、残る3,800件ほどは純粋に「書かなくなった」ぶんということになります。
減り幅がいちばん大きいのは返信で、32.7%減。人と会話する量が先に減り、独り言のほうが後から減る、という順番でした。
月別の推移。1月がピークで、そこから右肩下がり
- 1月1,763/2月1,208/3月1,238/4月1,302
- 5月1,403/6月950/7月1,075/8月830
- 9月794/10月1,388/11月702/12月559
最多は1月の1,763件、最少は12月の559件。年初の3分の1まで落ちて終わっています。上半期(1〜6月)が7,864件、下半期が5,348件で、後半だけで32%減です。夏以降に手が止まっていきました。
例外は10月の1,388件で、ここだけ前後の月の2倍近くあります。頻出語に「オリックス」96回、「優勝」50回が入っていて、この年のパ・リーグは10月末まで優勝争いがもつれました。試合の予告先発を見ただけの投稿が81いいねまで伸びていて、順位表を追っていた気配がそのまま件数に出ています。
なお、この年いちばん伸びた投稿は10月18日のもので376いいね、108リツイート。アーカイブ全体でも上位に入る数字ですが、時事的な話題への反応なのでここでは引用しません。伸びたという事実だけ記録しておきます。
時間帯。深夜が半分になった
2020年と2021年の時間帯別を並べると、変化がはっきり出ます。
| 時間帯 | 2020年 | 2021年 |
|---|---|---|
| 0時 | 1,314 | 670 |
| 1時 | 930 | 501 |
| 21時 | 1,330 | 1,094 |
| 23時 | 1,594 | 797 |
深夜0時台と23時台がほぼ半減している一方、21時台はあまり減っていません。2021年のピークは21時(1,094件)で、2020年のピークだった23時から2時間前倒しになりました。
朝方はもっと極端で、6時台が14件、7時台が22件。2020年の7時台は102件あったので、朝に触る習慣も消えています。全体の件数が減ったというより、「触る時間帯が夜遅くから夕方〜夜に寄った」という変化です。頻出語に「仕事」が75回入っていることと合わせて読むと、生活のほうが動いた年でした。
頻出語。趣味の話に仕事の話が混ざってくる
上位は「質問箱」408回(前年1,581回から4分の1)、「出来」116回、「自分」103回と続きます。固有名詞では「オリックス」96回、「巨人」69回、「野球」55回。プロ野球の比重が前年より上がっています。2020年はアマチュア野球とドラフトの話が中心でしたが、この年は特定の球団のシーズンを追う書き方に変わっていました。
目を引いたのは「仕事」75回と「浜松」43回です。地名が頻出語に入ってきたのは、生活の拠点の話をする機会が増えたからでしょう。実際、4月には勤務先の話を短く書いた投稿が30いいねまで伸びています。
速報 ワイ、海外出向がほぼ確定
内容は一行だけですが、フォロワーが反応したのはこういう「身の上の変化」でした。長い考察より、こういう報告のほうが伸びる。前年から変わらない傾向です。
作ったもの、やってみたこと
この年の投稿で残しておきたいのは、手を動かした記録のほうです。
ソシャゲの開発初めてやったけど、アプリリリースするのドチャクソ大変だと思いました
3月末、20いいね。もう一つ、9月には自作のプログラムを公開しています。
3連休のほとんどを費やした年代表作成プログラムが完成しました
ただ、取得元にミスがあると反映されてしまうなどバグがあるので見つけた場合はお知らせください。
自分の趣味の領域に、自分でコードを書いて道具を作りにいった記録です。件数そのものは減っているのに、上位に残った投稿は前年より中身が具体的になっていました。
2021年をまとめると
投稿は前年比27%減、深夜帯は半減、返信は3割減。一方で仕事と生活の話が語彙に入ってきて、趣味のほうは「見る」から「作る」に寄り始めました。量のピークを過ぎて、中身が入れ替わっていく年でした。
集計の方法
数字はすべて、X(旧Twitter)の公式アーカイブをダウンロードして自分で集計したものです。1件ずつのJSONに投稿日時・本文・いいね数・リツイート数・返信かどうかのフラグが入っているので、年ごとに分けて数えました。
- 「本人の投稿」は、リツイート以外のすべて(返信と引用を含む)
- 「返信」は本人の投稿の内数で、二重には数えていない
- 時刻はすべて日本時間
- 頻出語は本文から漢字・カタカナのまとまりを機械的に抜き出して数えた簡易的なもの。「東京六東都」のように、語として不自然な切れ方をしたものも混じっている。1投稿に同じ語が複数回出る場合は、その回数ぶん数えている
最後の点が、2022年と2023年で「自動投稿が頻出語1位を取る」原因になりました。同じテンプレートを繰り返し投稿すると、そのなかの語がそのまま順位を押し上げます。自分のログを分析するときは、まず定型の自動投稿を切り分けてから数えたほうがいいというのが、この6年分での教訓です。
このシリーズの記事
- 2020年(18,229件・質問箱が1割)
- 2021年(27%減・夜更かしが減る)(この記事)
- 2022年(頻出語が全部ボット)
- 2023年(4割減・生活時間が裏返る)
- 2024年(1件で年間いいねの3割)
- 2025年(5分の1・5月に底を打つ)
集計の手順とスクリプトは、Xの全履歴アーカイブを自分で集計する手順にまとめています。